ホーム /
On Instagram /
サスケ
1 / 11
『サスケ』は、深瀬昌久が愛猫サスケと、その妹分モモエを撮った写真を、未発表作とよく知られた作品をあわせて集成した決定版。2021年に赤々舎から刊行され、完売を経て2025年に重版された。
この本が生まれた背景
深瀬は生涯、猫を愛した。本書は猫の写真集としてではなく、サスケを深瀬の仕事の核に据えて、一から選び直し、編み直したもの。被写体と撮る者がまだ分かれていない純粋な経験や、視覚と触覚がまじりあうまなざしなど、深瀬がこのシリーズで探ったものも見えてくる。
1979年の著書で深瀬は、猫の目の高さで一年間腹ばいになっているうちに、ほとんど猫になってしまったと書いている。撮りたかったのはかわいい猫ではなく、猫の瞳に映る自分の愛情だった。その意味で本書は、サスケとモモエを借りたセルフポートレートともいえる。
収録内容
- 未発表作を含む、サスケとモモエの写真
- 深瀬昌久アーカイブス ディレクター、トモ・コスガによるエッセイ
深瀬昌久について
1934年、北海道生まれ。1974年、ニューヨーク近代美術館の展覧会「New Japanese Photography」に出品。シリーズ『鴉』は、日本の写真のひとつの到達点として広く評価されている。2012年没。