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『windows』は、奥山由之が2020年4月から2022年11月にかけて、東京の街で撮った曇りガラスや型板ガラスの窓の写真集。はじめてデジタルカメラで撮影した約10万カットから、724点を選んで収める。2023年、赤々舎刊。
この本が生まれた背景
コロナ禍で海外へ出る機会が減ったころ、奥山は東京の街を歩き、道に面した窓に目をとめるようになった。曇ったガラスの向こうに、日々の暮らしの品が透けて見える。台所の蛇口、置物、花、洗濯物、貼り紙、傘、神棚、自転車。窓枠に切り取られた室内は抽象的な模様となり、外の影や映り込みも抱えこみながら、そこに暮らす誰かを想像させる。ひとつひとつの窓が、東京に生きる誰かのポートレートになっていく。
前作『flowers』(2021年)で、奥山は窓の内側から外へ、亡き祖母というひとりの人を見つめた。『windows』では外から内へ、見知らぬ人々へとまなざしを向ける。人以外のものを通して人を描く三部作の、2作目にあたる。
収録内容
- 約10万カットから選んだ724点
- 752ページ。家の自然素材を思わせる黄土色の布装
- 三部作は『photographs』(2026年)で完結
奥山由之について
1991年、東京生まれ。第34回写真新世紀優秀賞、第47回講談社出版文化賞写真賞を受賞。写真集に『flowers』『As the Call, So the Echo』(いずれも赤々舎)など。